人事の育成が会社を変える① なぜ、人事施策を打っても組織は変わりにくいのか
- 1月26日
- 読了時間: 3分
更新日:1月28日
人事制度を見直し、研修を実施し、サーベイや1on1も
導入している。
それでも、組織が思ったほど変わらない。
そんなご相談をいただく機会が、以前より増えてきました。
これは、どこかの会社だけの話ではありません。
また、誰かの能力や姿勢が原因だという話でもありません。
むしろ、多くの組織で同時に起きている、構造的な課題
だと感じています。
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■よくある取り組みと、起きがちな停滞感
評価制度の刷新、育成体系の整備、各種研修の実施。
やるべきことはきちんとやっている。
それでも、組織状態を見ると、その手応えを感じにくい。
経営も人事も、どこか疲労感を抱えながら前に進んでいる。
現場は忙しく、人事は対応に追われ、経営は判断材料が
十分に整理されないまま、意思決定を迫られる。
そんな状態に心当たりがある方も、いらっしゃるのでは
ないでしょうか。
誰もサボっているわけではなく、むしろ真面目に取り組んで
いるからこそ、「これ以上、何をすればいいのだろう」と
立ち止まってしまう。
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■なぜ、組織状態が変わりにくいのか
私は、この背景にあるものは、人事の能力や意欲によるもの
ではないと考えています。
人事の役割そのものが、環境の変化に、少しずつ合わなく
なってきている。
そのズレが、結果として「変わりにくさ」として表れている
のではないでしょうか。
人事には、現場で起きている出来事を読み取り、状況に
応じて選択し、対応を重ねていく力が、より強く求められて
います。
一方で、その判断力を育てるための機会は、必ずしも十分に
用意されてきたとは言えません。
人事は短期間で「正解」を出すことを期待されやすく、
試行錯誤や振り返りの余白を持ちにくい立場に置かれがちです。
その結果、組織状態に大きな変化が起きにくい状態が生まれて
いきます。
これは、個人の努力ではどうにもならない部分でもあります。
※本稿で扱っている内容は、人事育成デザイン事業の中でも
扱っているテーマの一つです。
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■今後、企業に求められるもの
もし、人事が判断を積み重ねていける環境だったとしたら。
制度や施策を「使いながら考える」余白があったとしたら。
組織の状態は、少し違ったものになるかもしれません。
そこで私は、このために必要なものが、「人事の育成」だと
考えています。
人事の育成は、人事のためだけのものではなく、組織全体が
より前に進むための基盤です。
次回は、人事に必要なのは知識ではなく、「判断力」である
理由について、もう少し掘り下げて考えてみたいと思います。
