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才能分業のはなし② 役職に就くこと、離れること

2月9日
読了時間: 3分

更新日:8月14日



役職に就くこと。 役職を離れること。 ビジネスの世界では、この2つがキャリアの大きな分かれ道、 働く人の関心事になっていることが多いように感じます。


それはなぜなのか、整理してみました。 ------------------------------------------------------------------ ■スポーツ界では「キャプテン」は役割のひとつ スポーツの世界では、キャプテンになる/ならないが、 選手人生そのものを左右する大きな関心事として捉えられる ことは、あまり多くありません。

それは、キャプテンという立場が「偉い存在」ではなく、 チームの中のひとつの役割として捉えられているからだと 思います。

向き・不向きがあることも、その役割を担うタイミングが あることも、比較的自然に受け止められています。

------------------------------------------------------------------


■ビジネスの世界では、  役職が「特別なもの」になりやすい 一方、ビジネスの世界では、多くの場合、役職に就くと

責任範囲が変わるだけではなく、年収も大きく変わる

仕組みになっています。


そのため、役職者であることが、「役割のひとつ」という 位置づけを超えて、「年収を上げる手段」「評価されている」 と認識されやすくなります。

だからこそ、「誰がその役割に向いているか」という視点が、

横に置かれやすくなるのだと思います。


------------------------------------------------------------------ ■「役職が合わなかったから離れる/離す」を、  もっとビジネスライクに 役職にも、職種同様に向き・不向きがあります。

もしその役職が合っていなかったのであれば、 「役割が合わなかった」という認識のもとに、その役職から

離れる/離す、という選択肢があってもいいはずです。

それを失敗や恥として扱うのではなく、役割設計の調整として 扱えるかどうかが鍵だと思います。


大事なのは、「役職に就けるか」ではなく、その役職を 「担う人」と「担わない人」を会社がどう設計しているか。 そして、その考え方や仕組みが企業文化として根付いているか どうかだと思います。 ただし、「合う」「合わない」だけに特化した抜擢には、

偏りがあります。 その人の思考傾向として、役職を持つことが本来はあまり

得意ではない場合でも、本人にその役割を持ちたいという

意思があり、今なら任せることができる状態であれば、

適切な評価のもとに任せていく、という選択も、もちろん

必要だと思います。 ------------------------------------------------------------------ ■年収についての会社の考えをはっきりさせる 役職に就くと年収が上がる理由は何なのか。

役職者の役割や背負ってもらうものは何なのか。

その他に、年収を上げる仕組みは存在するのか。

役職を上げる以外に年収を上げる仕組みがない場合には、 それはなぜなのか。 これらについて会社がどのように考えているのかが、社員に

明確に伝わっていると、自分の年収に対する納得感が、

もっと得られるのかもしれません。 では、会社はそんな状態を、どのように作っていくのか。 役職設計とは別の、こういった本質的な課題も無視

できないと思います。 ------------------------------------------------------------------

評価や報酬の仕組みは、その会社が「才能」をどう見て

いるかを映す鏡なのかもしれません。 どんな制度をつくるか以上に、その制度を通して、人と

どう向き合い続けるのか。 その姿勢が、やがて企業文化になっていくのだと思います。

真剣に人と向き合う会社を増やしたい。 人事の仕事を始めた頃から、今も変わらず胸に携えている

想いです。









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