才能分業のはなし② 役職に就くこと、離れること
- 2月9日
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更新日:2月9日
役職に就くこと。 役職を離れること。 ビジネスの世界では、この2つがキャリアの大きな分かれ道、 働く人の関心事になっていることが多いように感じます。
それはなぜなのか、整理してみました。
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■スポーツ界では「キャプテン」は役割のひとつ
スポーツの世界では、キャプテンになる/ならないが、
選手人生そのものを左右する大きな関心事として捉えられる
ことは、あまり多くありません。
それは、キャプテンという立場が「偉い存在」ではなく、
チームの中のひとつの役割として捉えられているからだと
思います。
向き・不向きがあることも、その役割を担うタイミングが
あることも、比較的自然に受け止められています。
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■ビジネスの世界では、 役職が「特別なもの」になりやすい 一方、ビジネスの世界では、多くの場合、役職に就くと
責任範囲が変わるだけではなく、年収も大きく変わる
仕組みになっています。
そのため、役職者であることが、「役割のひとつ」という
位置づけを超えて、「年収を上げる手段」「評価されている」
と認識されやすくなります。
だからこそ、「誰がその役割に向いているか」という視点が、
横に置かれやすくなるのだと思います。
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■「役職が合わなかったから離れる/離す」を、
もっとビジネスライクに
役職にも、職種同様に向き・不向きがあります。
もしその役職が合っていなかったのであれば、 「役割が合わなかった」という認識のもとに、その役職から
離れる/離す、という選択肢があってもいいはずです。
それを失敗や恥として扱うのではなく、役割設計の調整として 扱えるかどうかが鍵だと思います。
大事なのは、「役職に就けるか」ではなく、その役職を 「担う人」と「担わない人」を会社がどう設計しているか。 そして、その考え方や仕組みが企業文化として根付いているか どうかだと思います。 ただし、「合う」「合わない」だけに特化した抜擢には、
偏りがあります。 その人の思考傾向として、役職を持つことが本来はあまり
得意ではない場合でも、本人にその役割を持ちたいという
意思があり、今なら任せることができる状態であれば、
適切な評価のもとに任せていく、という選択も、もちろん
必要だと思います。 ------------------------------------------------------------------ ■年収についての会社の考えをはっきりさせる 役職に就くと年収が上がる理由は何なのか。 その他に、年収を上げる仕組みは存在するのか。 役職を上げる以外に年収を上げる仕組みがない場合には、 それはなぜなのか。 これらについて会社がどのように考えているのかが、社員に
明確に伝わっていると、自分の年収に対する納得感が、
もっと得られるのかもしれません。
では、会社はそんな状態を、どのように作っていくのか。
役職設計とは別の、こういった本質的な課題も無視できないと
思います。
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会社の才能への向き合い方は、評価や報酬の設計に、自然と
反映されるものだと思います。

