哲学のない組織がたどる道 ~企業哲学は、北極星~
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更新日:5 日前
前回、Capireが企業にCHROの視座をお届けする際、何よりも
先に「企業哲学(北極星)」を問い直すというお話をしました。
では、もし組織にその「北極星」がなかったら、一体どのような
ことが起こるのでしょうか。 今回はこの点について掘り下げていきます。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ■北極星なき組織がたどる道 企業哲学(北極星)がない会社に起きやすいことには、以下の共通点が
あります。
①同業他社との違いがお客様に伝わりにくい
→どんなに強みをアピールしても、独自の思想(美学)がなければ、
お客様からは「他社と同じようなことをやっている会社」としか
認識されません。 その結果、選ばれる理由が価格や利便性に偏りがち。
そのため、安い見積もりを出し、早く仕事を終えてくれる
会社に仕事が決まってしまいます。
事業の価値は、本当に、金額とスピードなのでしょうか。
②目先の数字を取りに行き、疲弊する
→①の続きのようなものですが、哲学という境界線(ルール)が
ないと、短期的な売上や利益の誘惑に勝てなくなります。 「自社の美学には反するけれど、儲かるからこの事業、案件を やろう」 そうした小さな妥協の積み重ねが、会社のアイデンティティを
少しずつ削り、社員を疲弊させ、その会社らしい輝きを失って
いきます。
③事業の意思決定軸がないため、社内外から応援・共感されにくい
→「なぜその事業を立ち上げるのか」
「なぜその会社を買収(M&A)するのか」。
たとえばこういった、軸がないまま下される決定は、社内外の
関係者にとっての「なぜ?」を生み出し続けます。
ストーリーのない経営は誰の共感も呼ばず、結果として
最も大切な信用の積み上げができなくなっていきます。
④働く人が「この会社でなければいけない理由」を見つけにくい
→社員にとっても、その会社で働く理由が見つけにくくなります。
独自の美学がない会社に、そもそも魅力的な人材は集まりません。 たとえ入社してくれたとしても、「ここでなければいけない理由」
がないため、長期的に在籍して力を発揮してもらうことは極めて
難しいです。
⑤結果として、事業成長も組織成長も起きにくい
→独自のスタンス(①②)がなく、信用残高も溜まらず(③)、
人が定着しない(④)。 この状態のまま様々な課題に向き合い、直そうとしても、
事業や組織の大きな成長は、構造的に起きようがないのです。
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■最大のデメリットは、人事戦略を立てにくいこと
その会社独自の方針や哲学が明確にない状態で、人事課題を
個別に解決しようとする会社を多く見受けます。
でも、人事戦略は、会社の方針のもとに立てるもの。
人気のテーマパーク、接客力に定評のあるカフェチェーン。
これらの企業にあるものは、独自の方針や哲学です。
「自社ではこれを大事にします」
「だからこういったスタンスで運営します」
という確固たるものがあるので、事業戦略も、人事戦略も、
その実現手段として機能していきます。 人事戦略は、組織運営の羅針盤であり、航海図のような
もの。
そのため、会社方針がない状態で立てる人事戦略は、実務
改善レベルのものになりやすく、事業や組織を発展に導く
ようなものにはしにくいのです。
なんとなく船には乗っているものの、最短経路で目的地に
辿り着くための知恵はない状態に似ています。 この状況で、人事に「みんなをイタリアに連れて行って」と リクエストしても、それは物理的に難しいです。 イタリアのどこに行きたいのか。 なぜ行きたいのか。
到着した先で、何を成し遂げたいのか。
これがとても大事です。
そのためにも、先に、会社の北極星である独自の方針や哲学を 確立することが大切です。
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■さいごに 企業が「うちの会社はこの思想で生きる」と覚悟した瞬間から、
組織は本当の意味で、成長に向かい始めます。
その覚悟の瞬間に寄り添い、これからのその会社に合った戦略を
描いていくことが、Capireの行っている事業です。
夜空を見上げれば、いつでもそこに変わらず輝く北極星を
見つけられるように。 その会社だけの揺るぎないスタンスを一緒に見つけ、
同じ空、同じ未来を見ることが、私がこの仕事をする喜びです。
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