top of page

哲学のない組織がたどる道 ~企業哲学は、北極星~

  • 5 日前
  • 読了時間: 4分

更新日:5 日前



前回、Capireが企業にCHROの視座をお届けする際、何よりも

先に「企業哲学(北極星)」を問い直すというお話をしました。

では、もし組織にその「北極星」がなかったら、一体どのような

ことが起こるのでしょうか。 今回はこの点について掘り下げていきます。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ■北極星なき組織がたどる道 企業哲学(北極星)がない会社に起きやすいことには、以下の共通点が

あります。

①同業他社との違いがお客様に伝わりにくい

→どんなに強みをアピールしても、独自の思想(美学)がなければ、

 お客様からは「他社と同じようなことをやっている会社」としか

 認識されません。  その結果、選ばれる理由が価格や利便性に偏りがち。

 そのため、安い見積もりを出し、早く仕事を終えてくれる

 会社に仕事が決まってしまいます。

 事業の価値は、本当に、金額とスピードなのでしょうか。


②目先の数字を取りに行き、疲弊する

→①の続きのようなものですが、哲学という境界線(ルール)が

 ないと、短期的な売上や利益の誘惑に勝てなくなります。  「自社の美学には反するけれど、儲かるからこの事業、案件を  やろう」    そうした小さな妥協の積み重ねが、会社のアイデンティティを

 少しずつ削り、社員を疲弊させ、その会社らしい輝きを失って

 いきます。


③事業の意思決定軸がないため、社内外から応援・共感されにくい

→「なぜその事業を立ち上げるのか」

 「なぜその会社を買収(M&A)するのか」。


 たとえばこういった、軸がないまま下される決定は、社内外の

 関係者にとっての「なぜ?」を生み出し続けます。


 ストーリーのない経営は誰の共感も呼ばず、結果として

 最も大切な信用の積み上げができなくなっていきます。


④働く人が「この会社でなければいけない理由」を見つけにくい

  →社員にとっても、その会社で働く理由が見つけにくくなります。

 独自の美学がない会社に、そもそも魅力的な人材は集まりません。  たとえ入社してくれたとしても、「ここでなければいけない理由」

 がないため、長期的に在籍して力を発揮してもらうことは極めて

 難しいです。


⑤結果として、事業成長も組織成長も起きにくい


→独自のスタンス(①②)がなく、信用残高も溜まらず(③)、

 人が定着しない(④)。  この状態のまま様々な課題に向き合い、直そうとしても、

 事業や組織の大きな成長は、構造的に起きようがないのです。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


■最大のデメリットは、人事戦略を立てにくいこと


その会社独自の方針や哲学が明確にない状態で、人事課題を

個別に解決しようとする会社を多く見受けます。


でも、人事戦略は、会社の方針のもとに立てるもの。



人気のテーマパーク、接客力に定評のあるカフェチェーン。

これらの企業にあるものは、独自の方針や哲学です。


「自社ではこれを大事にします」

「だからこういったスタンスで運営します」


という確固たるものがあるので、事業戦略も、人事戦略も、

その実現手段として機能していきます。 人事戦略は、組織運営の羅針盤であり、航海図のような

もの。 そのため、会社方針がない状態で立てる人事戦略は、実務 改善レベルのものになりやすく、事業や組織を発展に導く ようなものにはしにくいのです。


なんとなく船には乗っているものの、最短経路で目的地に

辿り着くための知恵はない状態に似ています。 この状況で、人事に「みんなをイタリアに連れて行って」と リクエストしても、それは物理的に難しいです。 イタリアのどこに行きたいのか。 なぜ行きたいのか。

到着した先で、何を成し遂げたいのか。

これがとても大事です。

そのためにも、先に、会社の北極星である独自の方針や哲学を 確立することが大切です。


---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

■さいごに 企業が「うちの会社はこの思想で生きる」と覚悟した瞬間から、

組織は本当の意味で、成長に向かい始めます。 その覚悟の瞬間に寄り添い、これからのその会社に合った戦略を 描いていくことが、Capireの行っている事業です。

夜空を見上げれば、いつでもそこに変わらず輝く北極星を

見つけられるように。 その会社だけの揺るぎないスタンスを一緒に見つけ、

同じ空、同じ未来を見ることが、私がこの仕事をする喜びです。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


●書籍  組織のあり方や人との向き合い方については、著書

 『「才能分業」で会社を強くする』でより体系的に解説して

 います。

 → 書籍はこちら(Amazon)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


方針・哲学の言語化支援

 企業哲学や経営方針の言語化を支援しています。


 → サービス詳細はこちら


--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


●社外CHRO/人事機能強化プログラム

 人事機能の強化を支援しています。

 5年以内の自走を希望されるか、永続的な伴走を希望されるかに

  よって、2種類の支援サービスよりご選択いただけます。

 →サービス詳細はこちら:

最新記事

すべて表示
その判断は、自社らしいか ~企業哲学は、北極星~

前回は、企業哲学という「北極星」がない組織に起こる ことについてお話ししました。 では、その北極星を持つ組織では、日々の意思決定が どのように変化するのでしょうか。 一つひとつの判断の積み重ねが、会社の未来をつくって いきます。 今回は、企業哲学が意思決定にどのような影響を与えるのか について、お話しします。 -------------------------------------------

 
 
企業努力が成果につながる状態をつくりたい ~サポートプログラムを拡充しました~

このたび、社外CHROもしくは人事機能強化プログラムを ご利用中の企業様向けのサポートプランを拡充いたしました。 必要に応じて、以下の強化プログラムも活用いただけます。 経営人材育成プログラム 管理職育成プログラム 育成制度強化プログラム 人事制度強化プログラム いずれも、会社の哲学や経営方針を実現するための支援です。 【サポートプランを拡充した背景】 これまで、様々な人事支援をさせていただ

 
 
背負わない美学

好きな歌詞があります。  俺は俺 お前はお前  君の分まで!はいらない オーディション番組で、自身は次の審査に進む一方、 途中で去ることになった仲間へ向けて書かれた歌詞です。 「君の分まで頑張るよ」ではなく、  自分はここで夢を叶える  君は君で、夢を叶えられるはず  だから、君の分は背負わずに行くよ そんな想いを表現したものです。 企業は、どこまで、何を背負うのか。 その問いに対する私の考えを

 
 

Business

方針や哲学の言語化支援

​人事機能の強化支援

書籍の執筆

Book

ビジネス書
  -「才能分業」で会社を強くする:
本来の力を引き出す 経営のあり方
  - 人材育成が作用する建設的な境界線:愛情のかたちを変えるという選択肢


エッセイ
  - 物事を見る席
  - 隣の席

  - そのなんとなくは宝箱:感覚を理論でひもといてみた

表紙データ_枠線あり.png

Address

2-2-15, Minamiaoyama, Minato-ku, Tokyo, 107-0062, Japan

©Capire合同会社

bottom of page