陣形を描く前に、軍師が見るもの ~CHROは、企業の軍師~
- 7月7日
- 読了時間: 5分
更新日:7月9日
前回の記事で、組織図は企業の陣形であり、CHROは軍師だと
いう話を書きました。
では、軍師は何を見て陣形を描くのでしょうか。
それは、兵の特性です。
Capireは、企業において、それにあたるものが「才能」だと
考えています。
しかし、弊社が考える「才能」は、一般的なイメージとは
少し異なります。
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■Capireはこう考えている
──「才能は、誰にでもあるもの」
Capireでは、才能は特別な人だけに備わったものではなく、
「誰にでもあるもの」だと考えています。
ここでいう才能とは、華やかな実績を出せるかどうかや、
他人との比較による優劣ではありません。
その人の中で自然にうまくできてしまう領域であり、物事の
判断軸や力の注ぎ先そのものも含まれます。
本人に「努力している」という感覚があまりないまま、
気づけばそのことについて深く考え続けていたり、自然と
高い精度でこなしていたりする領域、これが才能を発揮
しやすい領域です。
そしてそれは、特別な一部の人にだけ存在するものではなく、
すべての人の中に異なる形で存在しているものだと捉えて
います。
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■Capireは「役職者の担当領域の妥当性」も見る 戦国時代の軍師が兵の特性を理解せずに陣形を描くことが
なかったように、企業においても、人の特性を理解せずに
最適な配置を行うことはできません。
Capireは、それぞれの人の才能を大切にしています。
それは「優れた人材を採用で見つける」という発想ではなく、
まずは、今一緒に働いてくれているメンバーが持っている
才能を正しく捉え、生かす構造をつくることに近いと考えて
います。
それぞれの人の才能を理解することで、業務割り当てや
人材配置、組織設計に生かしていくことができます。
重要なのは、 「個々の社員に、どのように成長してもらうか」 「その才能と、どのように向き合うか」 を真剣に考えることです。 Capireは、管理職や役員の複数領域の兼務が、本当に会社の 未来を照らす経営判断なのかどうかも、重要視して見ています。
その兼務は、本当にその人の才能に合っているのか。 合わない領域まで、任せてはいないか。 その兼務者個人のせいではないものの、兼務していること
そのものが、手薄な知識領域を生み出し、組織の発展を停滞
させてしまうことがあるからです。 どうしても足りない役割・機能が出てきたときには、新しい
才能を迎え入れていくことを考えます。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ■生産性とやりがいはトレードオフではない 実際に、ある部署の再生を行った際には、業務の割り当てを
再設計することで、結果として約3名分の業務を削減することが できました。
その際、単に業務量を調整したわけではありません。
一人ひとりと対話を重ね、才能を診断するツールなども活用
しながら、それぞれの人の思考傾向や、自然と力が出る領域を
理解した上で、仕事の割り当てそのものを見直しました。
その結果、業務の生産性だけでなく、働く人たちの納得感や
取り組み姿勢にも、少しずつ変化が生まれました。
「会社が自分たちに真剣に向き合っている」
その感覚が、行動の質を変えていった側面もあったと思います。
私は、生産性とやりがいは、トレードオフの関係ではないと
考えています。
業務割り当てや人材配置、組織設計次第で、その両方を同時に
実現することは可能です。
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■すべては、人を「理解する」ことから始まる
優れた軍師は、先に陣形を描くのではなく、まず兵への
理解を深めるのだと、お伝えしました。
誰が前線に向いているのか。
誰が守りの要になれるのか。
誰が全体をつなぐ役割を果たせるのか。
その理解があるからこそ、勝てる陣形を描くことができます。
CHROもまた同じです。
人を理解し、才能を理解し、その上で組織を設計する。
弊社の商号Capire(カピーレ)は、「理解する」という意味の
イタリア語。
開業以来、11年間変わらず持ち続けているのは、 「組織づくりは人を理解することから始まる」という考え方
でした。
私は、これからも、人を理解することから組織の未来を描く
軍師でありたいと思っています。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- なお、この「才能」という考え方については、著書
『「才能分業」で会社を強くする
―本来の力を引き出す 経営のあり方』でも詳しく解説
しています。
今回の記事の内容をより体系的に知りたい方は、こちらも
あわせてご覧ください。
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