誰もが少しずつ無力だからこそできること
- Capire(カピーレ) 伊藤亜里沙

- 11月22日
- 読了時間: 2分
最近、Netflixで「ハケンの品格」というドラマを
観ています。 シーズン1は、私の人生で3本の指に入る大好きな
ドラマです。
ここから少しネタバレを含みますので、
読みたくない方は読み飛ばしてくださいね。 ---
#2で、「特Aランクのスーパー派遣社員」大前春子と、
正社員の東海林がホッチキス留め対決をします。
ここで、春子は自分の立場を考えて、ゲームにわざと
負ける選択をします。
そのことに気づいた春子の上司からは、
「あなたにもプライドがあるでしょう。」
と心配されるのですが、
「そんなものよりもあたしには、もっと大切なものが
あります。」
と答えます。
それが何かを尋ねられると、
「派遣として生きていくことです。」
と答えるのでした。
私はこのやりとりを見た時に、
「答えるまでにずいぶん間があったけど、今、彼女は
きちんと本心を言えたのだろうか。」
と思いました。 ただの推測でしかありませんが、これまでの行動から、
私には
「大切なのは、みんなの笑顔を守ることと、チームで
成果を上げることです。」
に聞こえました。
仕事をしていると、
「プライド・個人の感情」
vs
「目的・成し遂げるべきもの」
という瞬間がありますよね。 大前春子さんは、状況やそれぞれの役割をいつも
俯瞰で見ていて、自分の役目を全うできる人です。
私は、このドラマの主題歌も好きです。
歌詞の中に ”立ち止まり見る星のない空
私はいつも無力で”
というフレーズがあります。
誰もが存在価値のある人間なのだけれど、それぞれの
立場においてが誰もが少しずつ無力なのが現実であり、
とても本質的で、好きな歌詞です。
だからこそ、時に誰かと一緒に働いたり、企業同士が
手をつなぎ、コラボで動くことで何かを成し遂げるの
ではないか。 無力さを受け止めた先に、見えてくるものがある。 そんな風に思っています。
