人の価値観が変わる時
- Capire(カピーレ) 伊藤亜里沙

- 10月8日
- 読了時間: 3分
Amazon Prime Videoで、映画「あの花が咲く丘で、
君とまた出会えたら。」を見ました。
ここからはネタバレを含みますので、読みたくない方は
読み飛ばしてください。
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この映画は、現状にイライラしていた高校生の百合が、
母親とケンカをした後に逃げ込んだ近所の防空壕で
眠ってしまい、目が覚めたらそこは1945年の日本だった、
というところから展開していく物語です。
見終わった時、切ないながらも「ああ、良かったな…」
と、温かい気持ちになりました。
印象に残ったのは、未来に残っていた手紙の存在と、
特攻隊として飛行機に乗ることをやめた隊員のその後の
生き方でした。 手紙については映画を見ていただけたらと思うので、
ここでは飛行機に乗らなかった隊員のその後の生き方に
ついてだけ触れたいと思います。
物語の中では、彼は「逃げた」と責められかねない立場
でしたが、その後の人生が意味を持っていてとても
人間らしさがあり、救われました。
「どの選択も、善悪で白黒つけるものではないんだ。」
と思わせてくれる。
そんな生き方の多様さや、残った人たちの生き様に、深い
納得感がありました。
また、百合が出会った特攻隊員が、この時代でなければ
なりたかった職業とその理由は、私がこの仕事をしている
理由と同じで、とても共感しました。
私は、物事の見方を少し変えた方がうまくいきそうなことに
気づいていない人が、何かをきっかけにその価値観を
変化させ、成長していく過程を見るのが好きです。
この想いは、今の仕事にもつながっています。
これまでに触れてきた、私が好きなドラマ
・ブランド
・ハケンの品格
・JIN -仁-
これらも、人の価値観や生き方が変わる様が描かれたものです。
人の価値観が変わる時やきっかけは様々で、今日その場で響く
こともあれば、10年以上後になって気づくこともあります。
私は、会社員時代に多く転職したことで、色んな職種の人生を
生きていました。
そのたびに、自分の価値観が自然に壊されて、また新しく
構築されてということが繰り返されました。
転職が多いことは、ある観点から見ればマイナスで、別の
観点から見ればプラスです。
人の生き方や考え方ってなんだかサイコロのようで、
見る角度によって、見えるものが違いますよね。
価値観が変わるきっかけは、 考え方を先に変えることから
ではなく、行動や習慣を先に変えた結果として起きることが
多いように思います。
だからこそ、人の変化・成長は、頻繁には起きにくいのかも
しれません。
人や企業のそういった変化に立ち会える瞬間が、この仕事を
する喜びです。
