M&Aをやさしく解説① M&Aの種類
- Capire(カピーレ) 伊藤亜里沙

- 10月28日
- 読了時間: 3分
更新日:11月18日
M&A(=合併・買収)という言葉を聞くと、
“会社を売る・買う”→完了という印象が強いかも
しれません。
ですが、契約を結んでからが本当のスタートです。 今回は、そんなM&Aの種類について解説します。
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■M&Aの種類はおおまかに4つある
M&Aは、「会社同士がくっついたり、一部分を
譲り合ったりすること」です。
詳しく分けるとさまざまな仕組みや進め方がありますが、
経営者の人たちが「会社をどうしたいか」という観点から、
おおまかに次の4つに整理できます。
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■買収(株式の譲渡)
買い手企業が売り手企業の株(=会社の持ち主の権利)を
全部買い取って、社長を変えたり、子会社として迎え
入れたりする方法です。
ちなみに、役割は以下のとおり分かれていて、会社の
持ち主と実際に経営する人がいるのが株式会社です。
・会社の持ち主 → 株主
・会社を経営する人 → 取締役
※取締役が株を持っていることもあります。
中小企業が会社をまるごと誰かに引き継ぐときによく
使われます。
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■買収(事業の譲渡) 会社の中の全部または一部の事業だけを買い手企業に 引き継ぐ方法です。 たとえば、「化粧品部門だけ」とか「オンライン販売 部門だけ」など。 一部の領域を強化したり、赤字になっている事業を 切り離して会社を身軽にしたい場合に選ばれます。
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■合併(新設合併/吸収合併) 2つの会社を一つにまとめる方法です。 人や設備、お金などの資源を再構成し、より大きな 一つの会社として再スタートします。 ・新設合併: 2社の会社名が消滅して、新しい会社を設立する方法 です。この場合は、「C社」のような新しい会社名を
つけます。 ・吸収合併: どちらか一方の会社がもう一方を受け入れる方法です。 受け入れた会社(=A社)の名前が残るのが基本ですが、 後にA社が新しい社名に変えることもあります。 複数の会社名が入っている場合は、「対等な立場で 統合しました」というイメージを打ち出すための
工夫であることが多いです。
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