前回のブログに「振付師さんが男性版憧れの職業」という話を書いたので、
今日は、私が振付師さんを尊敬するようになったきっかけを書いてみようと
思います。
といっても、きっかけはたくさんありすぎるのですが、きちんと語れる
一番大きなきっかけはフィギュアスケートです。
私のフィギュア好きの歴は長く、伊藤みどりさんの引退後、日本選手が
好成績を残していない時期でも、オリンピックや世界選手権がTVで放送
されていると海外の選手を見ていました。
今ではジャンプの種類を見分けたり、どのくらい加点がつくかある程度
予想できる状態に。
当時は「フィギュアスケートってキレイだな」という印象で見ていたの
ですが、浅田真央さんがシニアの試合に出場するようになってから、
振付に注目するようになりました。
特に、シニア2年目に真央さんが滑ったプログラムのピアノの音の
拾い方が印象的で、この時に「振付師さん誰?」と思ったのを今でも
覚えています。
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2006年 グランプリシリーズ アメリカ大会
ショートプログラム 「ノクターン」
※私がステキだと思った箇所は、03:05~03:15です。
真央さんの、儚い上品なスケーティングが映えるきれいな動き、
ぜひご覧ください。
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振付を担当したのはローリー・ニコルさん。(※女性です。)
彼女は何度も真央さんの振付を担当していますが、2012-2013シーズンの
ショートプログラム「I Got Rhythm」は、辛い出来事が続いて落ち込み、
スケートをやめることも考えていた真央さんへの、ローリーさんからの
エール。明るくて楽しい気持ちになれるプログラムでした。
ローリーさんは、真央さんを自宅に招待し、テニスやバーベキューなどを
しながら、スケートから離れた時間も共に過ごします。
その後、真央さんは、再びスケートを続ける決断をしました。
ローリーさんの感性と深い愛情に涙がこぼれましたし、真央さんの決断が
とても嬉しかったです。
こちらも、良かったらご覧ください。
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2013年 四大陸選手権
ショートプログラム 「I Got Rhythm」
https://www.youtube.com/watch?v=h5s-Rp7s8Tc -----------------------------------------------------------------------
I Got Rhythmは、
「振付が人を救うこともあるんだ」「こうやって人と向き合うんだ」と、
とても感銘を受けた大好きなプログラムです。
何も事情を知らない人が見ても絶対に作品としてワクワクする。
これは誰にでもできる仕事ではありません。
向き合い方こそ人それぞれだとは思いますが、人の心を動かすものを
作り出していくことができる、すごい人たち。
それも、言葉を紡ぐことなく、動きだけで。