転職情報サイトを見ていると、「未経験者でもいけるんじゃないかな?」と
感じる募集を目にすることがあります。
例えば、
・営業事務で「○○というソフトの経験者」
→ソフトの使い方を1ヶ月教えたら自走できそう。
・「秘書経験2年以上」「部内アシスタント経験3年以上」
→気が利いて、事務処理がしっかりできる人なら未経験でもできそう。
元営業職だったりしたら、相手の状況や気持ちを想像して動いてくれる
ことでしょう。
・「○○業界の経験者」
→職種によりますが、応募者にその業界へのアレルギーがなければ、
数ヶ月で覚えられそう。
どんな特徴を持った業界なのか、面接の際に企業側から要説明ですが、
応募者がそれでOKならどんどん吸収しながら働いてくれるかも。
といった感じです。
逆に、確かに経験者が良いよねと思うのは、特定知識が必要なお仕事の
場合です。
例えば、
・海外とのやり取りが多いため「TOEICスコア750以上の人」
→英語はすぐにできるようにならないのでこのままの条件が良さそう。
転職希望者にはいろんな人がいて、ざっくり分けるとその職種の経験が
ある人は以下3種類に分けることができます。
①その職種の経験が数年あって、人格者のハイパフォーマー
②その職種の経験が数年あって、人柄、仕事ぶりともに普通レベルの人
③その職種の経験が数年あって、人柄、仕事ぶりともにあまり良くない人
ここで、
「ハイパフォーマーの中には、人柄があまり良くない人もいるのでは?」と
考える方もいらっしゃると思います。
私は、その人は思い切って③と考えます。
人柄が良くないということは、組織やチームに何らかの悪影響をもたらす
可能性が高いからです。
人柄と仕事ぶりは比例することが多いので、面接で頑張ってそのバランスを
見極めたいところ。
ちなみに、未経験者もざっくり分けると以下3種類に分けることができます。
④その職種の経験がなくて、人格者のハイパフォーマー
⑤その職種の経験がなくて、人柄、仕事ぶりともに普通レベルの人
⑥その職種の経験がなくて、人柄、仕事ぶりともにあまり良くない人
企業の未来を本気で想うなら、①か④の人が良いです。
①の人はもちろん即戦力。引く手あまたでしょう。
④の人には初めの数ヶ月だけお仕事を色々教えなければいけませんが、
半年もすれば会社の財産になりそうな気がします。
募集の段階では②の人材も魅力的に映ると思いますが、私は、
ポテンシャルで見るなら、④ > ②だと思います。
④の人と比べた場合、②の人の良さを実感するのは引き継ぎ期間を
含めた初めの半年以内だけではないでしょうか。
経験者だけを募集してしまうと、④の人と出会う機会を失うことに
なるので要注意です。
よって、あくまでも私見ですが、ステキ順はこうなります。
① > ④ > ② > ⑤ > ③ > ⑥
そして、企業内を①か④の人だらけにしていけると、組織として強いです。
働く人同士すごく刺激になるでしょうし。
目先の数ヶ月より、年単位の未来なんじゃないでしょうか。
私自身も、①か④の人、と思ってもらえるように磨いていきたいです。
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