部下に確認するときに気をつけたかったこと

最終更新: 2018年12月4日



下着メーカーで担当店舗の販売員のマネジメントをしていた頃のこと。

提出された勤務表を見ていたら、とある1名体制新規店舗の販売員さんが 毎日数時間残業をしていることがわかりました。

でも、売上報告書の数字を見ると、毎日1万円前後しか売れていない。 売れている日でも3~4万円程度。

となると、残業していた理由は、売り上げを伸ばすために時間外まで残って

頑張っていたか、退社する頃にお店が混むか、何かやっておきたい仕事が

あったか、他に事情があるかかな、と想像できました。


いずれにしても、立ち仕事なので体力的に無理せず働いてもらいたいし、

売上に対しての残業時間がなかなかスゴイので、上司に相談して、

「あまり残業しないで時間内に退社できるように工夫して働いてみて

もらおう」ということに。



かなり遠方のお店なので、電話をし、販売員さんに事情を聞く。

理由の多くは「退社する頃にお店が混むから」とのことでした。

入店時間を後ろにずらす選択肢もあるけど、お店の状況を踏まえて

どうしたいか希望を尋ねたところ、今の入店時間のままにしたいとの

ことでしたでした。


幸い、普段からコミュニケーションのある仲の良い販売員さんだったので

特に後に尾を引くこともなくその販売員さんの残業は減っていきましたが、

ここで私に抜けていたことがひとつありました。


感謝の言葉です。


事情を聞いたあと、「お仕事頑張ってくれてありがとう」とちゃんと

伝えた上で、こちらの意向を話せたらもっとよかったのになって

後悔しました。


この言葉が出なかった私の心の中には、少しだけ、

「残業代を稼ぎたいのかな」という想いがありました。


本人からそういった説明はもちろんなく、訊くのも失礼なことなので

この点には触れていませんが、話の流れや口ぶりから、少しそう聞こえて

しまいました。


自分の心の中に邪推があると、本来伝えた方が良い言葉が出てこないもの。


こういう時の真実は、どっちでもいいことのような気がします。


もし、私の予想通りだったのだとしても、感謝の気持ちを伝えられていたら、

「注意を受けちゃった出来事」が、

「注意を受けちゃったけど仕事頑張ろうって思った出来事」に

変わったのかもしれません。



用心深さが必要な場面もありますが、仲間を信じる気持ちをベースに

持たないといけないな、と思いました。



#マネジメント #上司と部下 #伊藤亜里沙